お部屋を借りるときにはどうしても避けて通れない「契約」。初めてお部屋を探す方にはわかりやすく、「引越し貧乏」を自認するほどのベテランさんにも「管理会社ってこんなことを考えてるのか」とわかっていただけるように「賃貸」契約までの手順をご説明します。よそよそしい手順説明は他のサイトにまかせて、ここでは「管理会社の考え方」も含めてご理解いただけたら幸いです。

ここでご説明するご契約までの手順は、あくまで「株式会社荒嘉(アラカ)」で通常行っている手順です。不動産会社によっては幾分手順が異なる場合があります。本内容が全ての不動産賃貸にあてはまるものではありません。そこのところを充分ご理解頂いた上でお読みくださいますようお願い申し上げます。
1.物件を探す  物件を探すには、まず自分が出せる(または出してもらえる)月々の賃料をよく考えてください。若い方によくあることですが、見栄えの良い高級マンションに入居したけれど、お給料の大半を家賃に食われて、食事も満足にできないなんてシャレになりませんよ。それと、賃貸契約には家賃のほかにも「共益費」というのが毎月かかる物件も多いですから、それも加味して考えてください。

 予算が決まったら、「住みたいエリア」を決めます。それぞれの地域で「相場」というのがありますので、ネット検索や賃貸情報雑誌で住みたいエリアの情報をご覧になれば、およその見当がつきます。住みたいエリアの相場がご予算より高い場合には、「ひとつ駅をずらすこと」や「駅からの距離を遠くする(徒歩15分以上のものまたはバス便)」といった方法で妥協点を探すのもひとつの方法です。特に東京23区近郊地域で物件をお探しの方は「バス便」といっても、自転車で充分対応できる場合や、豊富にバスが出ていることも多く、若い方なら苦にならないことのほうが多いように思います。

また、女性の方は、「物件の周辺環境を夜にも見てみる」というのはお勧めです。同じ物件でも昼と夜では雰囲気が全く違います。昼は「閑静な環境」が、夜になると「人通りが途絶えてとても怖い」なんてことはよくあることですし、また、駅近物件が夜になると飲食店が多くて、「怪しい場所」になることも・・・。「酔っ払いの奇声が深夜まで・・・」はちょっとイヤでしょ・・・。

 お客様の中には、「掘り出し物」を求めて不動産屋を渡り歩く方がいらっしゃいます。残念ながら、これだけ情報が行き渡っているネット時代に「掘り出し物なんかない」と思った方がよいと思います。今まで、そういったものを探して歩き回り、結局「普通の」物件にご入居された方がたくさんいらっしゃいます。不動産屋さんが管理している物件(今はほとんどの物件がそれにあてはまります)は「相場」をもとに賃料設定されているので、そこから大きくずれているものはありません。今でしたら、掘り出し物を探すより、相場通りの物を探して気に入ったら賃料交渉をしてもらう方がずっと満足できることが多いはずです。

 現在は、物件を探す方法も不動産屋へ行く他に「ネット検索」があります。手軽に色々な物件を検索できてとても便利です。弊社もネットでご覧になるお客様が少しでもイメージしやすくなるよう努力しているつもりですが、実際に物件をご覧頂くことに比べればとうてい及びません。
確かに、弊社にも「物件を見なくても良いから申し込みたい」とおっしゃって頂くお客様がいらっしゃいますが、これは非常に危険です。映像ではお伝えしきれない情報はたくさんありますし、同じ状況でもお客様それぞれで感じ方も大きく違います。必ず一度は物件をご覧下さい。
弊社では、どうしてもご覧頂けない状況にある方(例えば、海外に住んでいて、この度帰国する等)を除いては、実際に「環境」や「設備」などをきちんとチェックして頂くことをお願いしています。
2.申込をする  お気に入りの物件が見つかりましたら、入居希望の意思表示として「入居申込書」を作成して頂きます。このとき、ご契約時に必要となる費用をお知らせいたします。敷金や礼金・手数料など、ご契約にはとても多くの金額が必要となります。「こんなにかかるとは思わなかった。」とならないよう、詳しくご説明いたしますので、ご不明な点は遠慮なくお尋ね下さい。

弊社の管理物件では、お申込時に「申込金」というものはお預かりしません。また、よほど悪質な場合(契約日当日におけるお客様からの一方的なキャンセル等)を除いては、お申込をキャンセルされた場合でもペナルティー名目で金銭をご請求することもありません。但し、弊社では連帯保証人様を重視しており、個人契約の場合は、日本国籍を有する親族の方に限らせていただいております。

追記(2019年2月1日)
 2020年4月から新しい民法が施行されることになっています。賃貸管理を主業とする弊社は、この改正で「連帯保証人」の考え方を大きく変えていくこととなりました。
 改正点を簡単にいうと 「連帯保証人の保証範囲とその上限を予め設定し、連帯保証人にはそれを納得した上で了承を得なければならない。」というのが、大きな柱になっています。もちろん、改正の趣旨としては「ごもっとも」と思われるところも多く、改正は必要なものと感じていますが、弊社といたしましては、当然ながら現在ご契約中の方々も含め、「連帯保証人」の考え方を変えていかなければならなくなりました。上段でも書きましたが、弊社が重視している「滞納等」とは別のところの協力に対して、事前に書面にすることが難しいことや、かといって全ての想定される事由にたいして列挙した書面は、煩雑で、余計にわかりづらくなってしまうのではないかと考えております。
 また、個人保証の上限を常識はずれの設定には当然できませんし、個々の連帯保証人様の保証上限金額の設定根拠も、万一のことを考えるとあいまいにはできません。今までは、重視するところの違いから、連帯保証人様のご収入は自己申告に基づき判断していましたが、これからは金額の設定をきちんと担保するために収入の証明になるものをご提出いただかなければならなくなってしまいそうです。そういった個人情報や事務手続の多様化が、少人数で運営している弊社でできるかというと、甚だ疑問が残ります。

 そこで、苦渋の決断ではありますが、弊社では、2019年2月1日より、個人契約のお申込みは原則として保証会社を利用して頂くことといたしました。
一方、金銭債務(滞納等)以外の事については、ご契約時に弊社書式の「緊急対応承諾書」をご提出して頂き、万一、契約者が行方不明等で連絡が取れなくなった等に、対応窓口になって頂く方を指定、承諾して頂くことにいたします。この緊急対応は、契約者の金銭債務について責任は負わないこと等を明記したものを作成しています。(弊社では、これまでも保証会社ご利用の方には同様の書面を作成、提出して頂いておりますので、それを基に作成しております。)



事情があって親族の連帯保証人はムリという方は、ここであきらめずにこちら


 オーナー様の入居承諾がおりますと、その旨をお客様にご報告をし,ご契約日やご契約までにご用意いただく書類をお打ち合わせいたします。

3.契約する  晴れてご契約のときを迎えました。しかし、浮かれてばかりもいられません。
「必要書類は大丈夫ですか?」 「費用はご用意できましたか?」 「印鑑は持ちましたか?」(そういえば、以前、外国の方とご契約する機会があって、その方から日本の印鑑文化を不思議に思っていることを聞かされたことがあります)

 不動産屋さんへ出向き、きっとお客様は契約書を目の前にしてびっくりすると思います。   その書類の量と説明文字の小ささに・・・。

弊社の契約書は、比較的大きな文字ですが、それでも契約書条文だけでも20条以上・・・。その他に重要事項説明や、個人情報保護等、最近では、住宅総合保険に関する説明も細かく説明することが義務付けられました。

ご契約の終了まで、裕に1時間を越えます。
だけど、頑張って聞いてください。
契約書には大事なことがたくさん書かれていますし、こむずかしい言葉がたくさん羅列されています。わかりづらいときは、どんどん質問して理解するようにして下さい。弊社では、借主様のリスクや費用負担についてをなるべく詳しくご説明するよう心がけておりますが、なにぶんにも説明がうまい方ではないらしく、時にはうまく伝わったか自信のないときがありますので・・・。